相変わらず駆け足続きの今回の旅行ですが、短期間とはいえトランシルヴァニア地方にも満足することができたのでブラショフを発つことにしました。
そして3時間ほどの列車に揺られて首都ブカレストに戻ってきました。
まずは荷物を預け、次の目的地であるブルガリアのソフィア行きの列車の予約をしておきました。料金はユーロ払いで32ユーロ。出発は23時過ぎなのでかなり時間に余裕があります。とりあえずブカレストには宿泊するつもりはなく11時間位の滞在になります。
3日前にコンスタンツァから入った時は列車待ちだけでしたし、前回の旅行の時もほとんど観光していなかったので、本格的にブカレストを観光するのは今回が初めてです。
ブカレストは「東欧の小パリ」と呼ばれたこともあり、見どころも点在しているので本格的に観光するとなると何泊かしたいところですが、今回はできるだけ多くのところに行きつつ、それでいて見どころも抑えたいという欲張りなプランです笑
それでいてけっこう広いこの街を地下鉄を使わずに歩いてまわるというのだからかなり無謀かもしれませんが、天気も良いことですし頑張って行きたいと思います笑
とりあえず駅からちょっと南のドゥンボヴィツァ川を目指します。この川は本場パリでいえばセーヌ川のようなものですかね。川沿いには国立オペラ劇場もあり、芸術も盛んなブカレストを象徴しています。
そして川を渡りさらに南に進むと近代ブカレストの象徴ともいえる国民の館があります。
昔来た時もここだけは見に来ました。前回も今回も中は見学しませんでしたが外観だけでもその巨大さがわかります。ルーマニア革命のときのことなど子供だったわたしはまったく覚えていませんが、チャウシェスクの負の遺産ともいうべきこの宮殿がいまでは観光名所となっていることはちょっと不思議な感じがします。
そしてそこから東に進んで統一広場へ。
こういったところを見るとブカレストがいかに大きな街かがわかります。ショッピングできるところも多いですが、この広場からそう離れていないところに大きな教会がいくつかあります。
こちらの教会もそうです。いろいろな色・形・デザインの教会があり、教会を見て回るだけでも飽きません。ブカレストの教会だけをもっと取り上げて紹介したいのですがきりがないので・・・。
統一広場から北に進むと国立劇場やオデオン、大学などの文化的な建物が多い地域になります。この辺り一帯には他にも国立歴史博物館や宮殿跡などもあり、またレストランも多く、旅行者も多く見られました。
さらに北に進んで革命広場の周辺も国立美術館やアテネ音楽堂などがある観光スポットです。
アテネ音楽堂前の広場では屋台もでていました。
ここから少し北西方面に進むとまたいくつか博物館が固まっている地域があるのですが、その中でも農民博物館は非常に評価が高く、ここだけはぜひ入りたいと思っていました。
European Museum of the Year Awardにも選ばれたことがあるほどで、実際良かったです。わたしは博物館は興味が無い分野のものには入らないのですが、ここは興味のあるなしにかかわらず楽しめるところだと思います。18時の閉館時間がなければもっとゆっくり見ていたかったのですが・・・。時間が来てしまったので、最後に凱旋門を見に行き、ひととおりブカレストの観光を終えました。
といってもまだ列車の時間にはしばらくあるので、食事をして今度はさきほどの逆ルートで夜景を見て回ります。
ブカレストの夜景の中で印象的だったのはアテネ音楽堂でしたね。
国民の館は思っていたよりはライトアップもされていなかったので。まあ、あの巨大な建物を毎晩派手にライトアップしていたら大変でしょうが・・・。
あとアテネ音楽堂の近くで英語で話しかけられたと思ったら街娼さんでした。ルーマニアの人は綺麗な人は本当に綺麗ですからね。数時間後にルーマニアを発つわたしはルーマニアのお金をほぼ使いきっていましたし、それを説明して丁重にお断りをしました。ただそのおねえさんは英語もけっこう話せたので、断ったあともちょっとした世間話をして時間つぶしになりました笑
2回めのルーマニアでしたが、前回の印象があまり良くなかっただけに今回はかなりイメージアップしましたよ。今回短い時間でしたが、来ることができて本当に良かったです。野犬もインドの犬に比べたらだいぶマシでしたし笑
とりあえず今まで何も大きなトラブルがなく無事に旅行が続けられていてラッキーですね。数時間後には次の国ブルガリアに入っていますが、今後も何事もなく旅行できることを祈りつつそろそろ列車に乗り込むことにします。