タイ-ミャンマー国境地帯バイク旅2

06:12メーサリアン出発、ミャンマー国境のR105を最近入出国が再開したメーソートに向け出発しました。途中大きな街はなく小さな集落が点在しているだけなのですが、一応幹線道なので道はきれいです。ただ、時折牛が道をふさいでいる場合があります。写真は、全ての家の屋根が木の葉葺きの集落です。問題は給油、まともなガソリンスタンドがないので、何度もヒヤヒヤしながら走ることになりました。

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14:45メーソートのタイの出入国審査所に到着しました。ビザも持っていない私がミャンマーに入国できるかはこの段階では五分五分でしょうか。当たって砕けろと審査所のカウンターに向かいます。結果、入国はできるが宿泊はできないということでした。すなわち今日審査所が開いている間に帰ってこれるならOKということです。もちろんここまで来ているのですから2時間のミャンマー旅行に出発です。タイを出国し国境の川を歩いて渡ると写真のようにミャンマーの出入国審査所が見えて来ます。そこで500Bを支払うとあっという間にミャンマーの国境の町:ミャワデー入りです。

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審査所の道路沿いにはミャンマーの紙幣をうず高く積んだ露店の両替商が並んでいます。とりあえず2000円くらいを両替します。もちろん日本円は使えませんので、交換元は米ドルかバーツです。といってまともな店もなく、宿泊できないのですからたくさんあるホテルも休業のようです。小さな寺院と市場を見て回ることにしました。タイと大きく違うのは、子供は顔ににタナカという白い塗り物をしている点です。最近開かれたので街を歩く外国人は珍しいようで、素直な好奇心の目で見られます。市場の露店で50円くらいの麺料理を食べ、国境の河端に出てみます。写真の橋が先ほど渡ってきた国境を繫ぐ橋で向こう岸はタイです。いつでも歩いて渡れそうですね。ここでは若者は仕事がないようで、いたるところをぶらぶらしています。トランプと玉突きを組み合わせた独特の賭博ゲームをやっている者もいます。やがて閉所時間も近づいたので、両国の出入国審査所を通り、タイ側に戻りました。

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この日はメーソートのバイフンというゲストハウスに泊まり、今注目されている東西回廊を東進し南北回廊を北進してチェンマイに帰ります。バイクは特に問題なく走ってくれましたが、いつの間にかナンバーが落ちて失われていて返却のとき500円程度の追加料金をとられました。

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モンゴル 温泉さがしの迷い旅2

15:40 左写真の温泉地に到着すると、ここがガイドに載っている温泉と告げタクシーは私を下ろしました。なるほど写真のように温泉がわき出るところに木を円錐状に組んである。ところが、この宿泊施設の中に入って出てきた女主人に聞くと、ここはツェンケル温泉ではないと言うではありませんか。それどころか、ここにはバスやタクシーがなく、電話も通じないというのです。そしてツェンケル温泉はここから車で2つほど山を越えた2時間ほどのところだということはわかりました。しかしそこへ行く方法がないのです!

途方に暮れている私を見かねた女主人は厨房に入って、注文もしてないのに馬乳酒とミルクとスープとパンを2切れを出して出て行きました。今日はここで泊まるにしても…その後は?ここに数日閉じ込められたら帰りの便にも間に合わない…と不安一杯ですが、食事をすると気持ちが落ち着いてきました。

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しばらくすると、女主人が帰ってきて「車は出せる人がいる、いくら出せる?」と聞きます。1万円ほどの額を言うとしばらく待たされて、やがて連れて行ってくれると言いました。感謝感激雨あられです。しばらくして呼ばれると日産パトロール(サファリ)に乗った厳つい男が待っていました。

17:30 この謎の温泉地を出発、車は草原の中をガンガン飛ばし、無事ツェンケル温泉に到着したのは、日も暮れようとする19:10でした。

宿泊の手続きをし、夕食を食べて左写真の露天温泉に浸かり星空を眺めながら、いろいろあった今日一日の出来事を思い出しながら出会った人たちに感謝しました。

次の日、周辺を散歩しながら久しぶりに落ち着いた気持ちでモンゴルの大地を踏みしめました。聞くと左写真でもわかるようにモンゴルではどこの温泉も円錐状に木を組むのだそうです。

朝風呂に浸かり昼食をとったら、次の目的地である最も近い街であるツェツェルレグに出発する準備をします。バスが来るのかと思っていましたが、迎えに来たのはトラックです。街に行く10人ほどの客は荷台に乗り込みます。そして11:30、道無き道をガンガン飛ばして走ります。モンゴルの田舎の移動とはこんなのが標準なのでしょう。

13:00ツェツェルレグに無事到着しました。モンゴルの言語はキリル文字表記ですが、特にこの街はロシアの影響が大きいようです。以後は予定通りの旅程で帰ることができました。

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モンゴル 温泉さがしの迷い旅

夏の日本-モンゴルはキャパに対して需要が多く、なかなか航空券がとれません。やっと手に入れた7泊8日のモンゴルの旅、ウランバートルとモンゴル帝国の都ハラホリン(カラコルム)の他に、温泉を探す旅を組み入れましたが…。

 

8月8日 首都ウランバートルから真っ先にやってきたのはモンゴル帝国の都があったハラホリン(カラコルム)です。ここでの宿はツェングンフレーツーリストセンターというところで、写真のように宿泊棟はゲルです。中は6畳ほどの広さでなかなか快適で味わいのある宿です。食堂等の様々な施設はサーカスのテントのような大きなゲルになっています。

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08:00 チェックアウト、目の前にあるエルデニゾーと呼ばれるモンゴル帝国の遺跡を見て回ります。なかなか広大な遺跡で、その中には現在でも信仰されている仏教寺院があります。しかしこの遺跡は徹底的に破壊されて、当時のものは写真にある石材くらいなのだそうです。

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ハラホリンの次は、ガイド本に載っていたハラホリンから数十キロのところにある温泉に向かいます。日本に関係ある方が運営するツェンケル温泉です。

エルデニゾーから30分ほど歩いて交通の拠点であるバス乗り場に行きます。ここにはタクシーもあって、運転手が客待ちをしながら玉突きをやっていました。ツェンケル温泉のことを聞くと首を傾げるものが多い中で、一人がガイド本の源泉の写真を見てここなら分かるから連れて行ってやるというのでお願いしました。

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12:07出発、なぜか運転手は自分の家に寄り、たくさんの荷物を持った奥さんを同乗させます。これくらいは、まぁいいか。タクシーは普通の道を30分くらい走った後、山越えの道を走り出しました。写真のように車道といえないような草原の道です。道のまわりには高山植物のお花畑もあって写真のエーデルワイスのように日本では滅多にお目にかかれない花も普通にあります。そんなのどかな景色なのですが、正直ちょっと不安になってきました。

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14:40 草原の中にぽつんとあるゲルに到着しました。たくさんの馬が放牧されていて、馬にまたがった子どもと、乳を搾っている女の人がいました。運転手はゲルに入り、おまえも入れと手招きします。ゲルに入ると中にいる男が運転手の父親であると紹介を受け、かぎタバコを勧められました。やがて馬乳酒とバターやチーズなどのご馳走?が運ばれ、5人の子どもたちを紹介されました。奥さんを連れての帰郷も兼ねていたわけで、そのお礼ということなのでしょう。まぁこういうのもいい体験だなと30分ほど歓談しました。そして奥さんを下ろし温泉に向け再出発です。

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