今日はクレタ島滞在の3日目。明日の朝はかなり早い出発なので、観光は今日で最後になります。
そして今日10月28日は実はギリシアでは国家記念日という祝日でもあります。これがけっこう旅行者にも嬉しいことがあったのですが、それは後述します。
とにかくイラクリオンというか、クレタ島でも最大の観光の目玉にミノア文明の中心地だったクノッソスの遺跡があるのですが、今日はまずそこに行くことにしました。
クノッソスの宮殿は紀元前の約2000年頃に建てられたもので、この宮殿にまつわる話として迷宮と牛の頭の怪物ミノタウロス、英雄テセウスのミノタウロス退治、迷宮から脱出したダイダロスとイカロスの話などギリシア神話でも著名なエピソードの舞台になったところです。
イラクリオンの街からはバスでそれほど遠くないところにあり、本数も多く容易にアクセスが可能です。
とりあえずクノッソスの遺跡に到着。中にはいろうとしたところで前述の嬉しかったことというのが、なんと今日は入場料が無料とのこと。ラッキーです。
それもあってか、まあおそらく入場料は関係ないでしょうが、やはり多くの観光客が訪れていました。
ここの遺跡はギリシアの他の遺跡とは異なり、復元して当時を再現しようと試みられており、それが良いのか悪いのか賛否が別れるところだと思いますが、一大観光地にふさわしく、圧倒的な存在感が感じられます。
女王の間のイルカの絵など、見どころは建物だけにとどまらず多岐にわたり、わたしもとても満足できました。しかもタダですし笑
そしてバスに乗って再びイラクリオンの街中へ。
まずはミノア文明の出土品が数多く集められており、先日訪れたフェイストスの円盤も収められている考古学博物館を鑑賞します。
ここも嬉しいことに本日無料。ホントラッキーでした。
素晴らしい品がたくさんありすぎて写真を貼るのはきりがないのでやめておきますが、やはり牛に関連するものが多かったですね。もう1枚の写真が例のフェイストスの円盤です。表裏があるので反対側はぜひご自身で確認していただきたいです。
博物館を出てから今度はいよいよ街の中心に出ようと思ったのですが、エレウテリアス広場というところで黒山の人だかりを発見しました。ギリシア語のためよくはわからなかったのですが、ちょっとしたデモが行われているようでした。
実はアテネでも一度デモ行進を見かけており、やはり最近のギリシアの状況があまり良くないからでしょうか。特に旅行者が危険を感じることはありませんでしたが、今回の旅を通して、さらにギリシアが好きになったわたしとしては状況が好転することを願ってやみません。
とにかく街のへそとも呼べるヴェニゼロス広場に移動。ここにあるのがモロシニの泉と呼ばれる街のシンボルです。
この噴水の周辺は観光客も地元の人も多く集まるとても賑やかな場所です。カフェなども多く居心地の良い場所でした。ここから少し通りをはずれるとエル・グレコ公園という静かな公園があります。
エル・グレコは本名はドメニコス・テオトコプーロスというのですが、ギリシア人という意味の通称でよく知られ、イタリア、そしてスペインで活動した画家です。この街の出身であった彼に敬意を表し、彼の名を冠した公園がつくられたのですが、ここはエレウテリアス広場やヴェニゼロス広場とは違って静かで落ち着いた場所にあり、のんびり一休みするのに最適の場所です。
以上で、ひととおりのイラクリオンの観光を終えたのですが、まだ時間はけっこうあります。
そこで明日の移動の予習をしておこうと思い、イラクリオンの市街の東5キロほどのところにある空港まで歩いて行ってみることにしました。
というのも明日の朝、一度アテネに移動することになっているのですが、フライト時間が非常に早いのでもし歩いていけそうなら歩いて行こうと思いまして・・・。普通にタクシーを使えば楽だと思うのですが、若いうちにいろいろ挑戦してみるのも良いかと笑
わたしは今までバリとコタキナバルは空港から歩いたことがあります。何の自慢にもなりませんが笑
とにかくまあ時間もあるので歩いて行ってみました。片道45分位。ちょっと迷いそうになりつつなんとか辿りつけました。初めて見る空港はかなり小さかったです。でも行けないことはないということがわかったので、明日寝坊しなければ歩いて行こうと密かに決意したのでした笑
さてクレタでの最後の夜ですが、今夜もクレタのワインを味わいました。
デザートもクレタ産のぶどうを美味しくいただくことができ満足できました。
明日は3時起きになると思うのでさすがに早めに寝ようと思います。