四駆の駐車場から頂上へは蟻の行列のような人の列が続き、さすが中国です。さっそく歩いて5分程度で中国側の頂上の一つ天文峰()に到着です。眼下には真っ青なカルデラ湖:天池が広がっており、前方には北朝鮮側の最高峰である将軍峰が望めます。
なかなか広大な眺めですが、これだけ軽装の人ばかりだとありがたみも半減です。中国の有名な山は皆そんな風で、日本のような達成感が得られる山はほとんど無いようです。しばらく天池の眺めと高山植物の観察を楽しんだら再び駐車場に下り、四駆に乗って1700m地点の観光施設を巡ることにしました。ガイドは集合時間は02:05と書いた紙を見せてくれました。
温泉が至るところからわき出しており、足湯や調理に使われています。さまざまな遊歩道があり、長白山瀑布にちょっと興味がありましたがどのくらいで帰ってこれるのか分からず置いて行かれると面倒なので、残りの時間は温泉を楽しむことにしました。
温泉には期待したいところですがとにかくどこも人だらけで、それに対して写真のように日本の銭湯に毛が生えた程度の温泉なのです。一応露天風呂の温泉に浸かり、これまでの旅の疲れをとりました。80元の湯銭を払うとタオルと小さなシャンプーパックがもらえます。
集合時間となったので指定のバスに乗って、登山口に戻ったのは15時半でした。後は帰るだけですが、途中漢方用の養鹿場に立ち寄りました。ここには朝鮮人参なども栽培しており帰りには必ず立ち寄ることになっているようです。トイレに寄りましたが、なんと仕切りの高さは1m程度、のぞき込まれれば見えです。中国の田舎の公衆便所はだいたいこんな感じなので、慣れない日本人にはかなり抵抗があると思います。
バスが延吉に到着したのは20時。明日は早いので石焼ビビンバを食べて早めに就寝しました。この後の旅程は鉄道で牡丹江を経由して夜行列車でチチハル、そして内モンゴル自治区の扎蘭屯に向かいました。